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起爆剤となり得るのが、現在JFL首位を独走する栃木シティFCの存在だ。このまま昇格を成し遂げれば、J3を舞台に「栃木ダービー」が誕生することになる。
奇しくもこの2チームは、前身クラブの創立年が同じ1947年(栃木SC=栃木蹴球団、栃木シティ=日立栃木サッカー部)。本拠地は、栃木SCが県庁所在地の宇都宮市だが、栃木シティは1884年まで県庁があった栃木市という“因縁”もある。
降格し1年でのJ2復帰を目指す栃木SCと、ついにJの仲間入りを果たし勢いに乗る栃木シティという立ち位置の違いは明らかだが、だからこそ盛り上がりが期待できるだろう。J3でのダービーとしては、歴史的に対立関係にあった松本山雅と長野パルセイロの「信州ダービー」が有名で、3部リーグにも関わらず1万人以上の観客動員を記録するほどの熱狂ぶりだ。
信州ダービーほどのムーブメントを生むことは難しいかもしれないが、高校野球を筆頭とした“野球県”のイメージが強く、日本人初のNBAプレーヤー田臥勇太を擁するバスケットボールBリーグ「宇都宮ブレックス」も人気を集めている栃木県において、サッカー文化を根付かせるチャンスでもあるのだ。
こう考えれば、J3降格も悪いことばかりではない。これを機に栃木SC(そして栃木シティ)は、ピンチをチャンスに変える好機でもある。
(出典元:https://football-tribe.com/japan/2024/10/28/315919/2/)
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